Chromeウェブストア

GoogleのアプリマーケットプレイスChromeウェブストア」が日本向けにリリースされた。
このサイト自体はアメリカ向けに2010年末からリリースされており、既に3000以上のアプリが登録されているが、今回は日本語向けのリリースとしてはてなブックマークや47NEWS等の日本製のアプリが投入された。

マーケットプレイスの最大の機能である「告知」と「課金」。残念ながら今回日本では課金サービスは提供されていない(欧米向けには既にスタート)。また、日本向けの課金システム等のリリース予定などはいまのところ未定とのことだ。

Googleの方針としては独自の決済システムの提供にこだわらず、各ベンダーが課金システムを提供するのも自由との事。Chromeウェブストアでも課金で囲い込むつもりは無いようで、Googleはアプリの登録料金として5$程度の登録料を徴収する予定。これはGoolge Appsのマーケットプレイスと同じ要領だ。この点はAppStoreとの大きな違いだが、利用者が増えてAndroidマーケットのようにカオスな状況に陥れば、マーケットプレイスブランディングも落としかねない。とはいえAppStoreの厳しい制限や値下げの嵐に疲れたという方も多いだろう。

GoogleAppsマーケットプレイスでもGoogle Checkoutを経由するBilling APIがようやく公開されたが、英語のみの情報なので苦手な人には厳しいかもしれない。いずれにせよ、Googleの日本向けのマーケットプレイスは遅れているのが実情だが、AppStoreにしろ他のマーケットプレイスにしろ、IT企業がもつ最大の課題「マネタイズ」のソリューションのひとつであることは間違いない。

Chromeウェブストアで販売が開始されたものの中に「Installable Web App」というものがある。HTML5でストレージやファイルが扱えるようになったことと、Ajax技術が発展したおかげで、サーバーに設置するのではなくローカルファイルだけでアプリを実現出来るようになった。これをパッケージとしてブラウザ(Chrome)向けに提供するというもの。
HTML5時代に突入する中、新しいアプリの提供方法といえるだろう。