GAE SDK1.4.0

GAE SDK 1.4.0がリリースされた。

詳細な変更内容は記事にゆずるとして、全体でいえば「GAEの規制緩和」がメインであろう。タスクキュー(今回、ようやくExperimentalから正式採用へ移行)関連のほか、URLFetchやMemcache、Image, Mail等の各APIのサイズ制限が引き上げられた。
また、特筆すべきは「Always On」サービスだ。月額9$と有料ながら、インスタンスを3つまで常時稼働させるというオプショナルサービスで、初回稼働に時間がかかってしまういわゆる「スピンオフ」問題への措置だ。これはPythonな人よりもJavaな人に待望の機能だろう。もちろん、初期処理を短くする技術的なアプローチによる解決も引き続き必要だが、オプションでこういうサービスがあると安心だ。

また、GoogleTALKで使用されている環境と同等のものを提供する「Channel API」が新たに実装。クライアント、サーバー間に双方向なセッションを作るもので、チャットやマルチプレイのゲーム等に利用されそうなAPIだ。

全体としてはGoogleApssの現行仕様が規制緩和とともに「安定期」へ向かいはじめたと感じられる。Googleもリリース当初は様子を見るためにも厳しい規制を設けていたものを、実証とともに徐々に外して「通常利用」のレベルまでもってきたという感じだ。ロードマップをみても、機能的に大きな追加というよりは「改善」「利便性、機能性の向上」がメインである。(相変わらず独自ドメインSSLはトップリストだが)

今後のさらなる発展に期待したい。

ちなみに、このリリースは日本語記事で出ていますが、文頭で松尾さん(kay-framework)が翻訳したと書かれています。GAEの日本語情報がこのように流れてくるのもReal Googlerになられた松尾さんの「効果」でしょうね。応援しております。